ぽんかん劇場 其の四「ギャル~閉じません~
- 公演終了:
- 2008/03/07 - 2008/03/09


劇団あおきりみかんぽんかん劇場 其の四
「ギャル~閉じません~
(名古屋市文化基金事業・第22回名古屋文化振興賞入選作の上演)
作 松木麻里子
演出 鹿目由紀
【あらすじ】
『場所』は気分を左右する。
一人布団で悩んでいたことは、行きつけの喫茶店でコーヒーをすすれば解決したり。
二人部屋で悩んでいたことは、ドライブに出かければあっさり消えてなくなったり。
三人修羅場で悩んでいたことは、出るとこに出ればまとまったり。
かといって本物の裁判所に行ってまで解決しなくても良い事は、この『裁判所』にお任せ。
最近、巷で噂の『疑似裁判所』。
犯罪じゃない事件ならなんでも持ち込みOK。
そんな『場所』で起こった、ある面倒くさい事件のこと。
あおきりみかんが憂いの秋にお送りする、ニセ法廷悲劇喜劇。
【CAST】
松井純子
松井真人
手嶋仁美
松野由加里
中元志津
大屋愉快・近藤絵理(ダブルキャスト)
正手道隆・篠原タイヨヲ(ダブルキャスト)
【名古屋公演】
2006年
3月7日(金) 19:30♪
3月8日(土) 14:00☆/19:00♪
3月9日(日) 13:00☆
♪→正手・大屋 ☆→篠原・近藤
会場:千種文化小劇場
【STAFF】
作:松木麻里子
演出:鹿目由紀
舞台監督:井上知也(鶴舞座)
舞台美術:松井組
音響操作:神阪立人(フリー)
照明:花植厚美(flower-plant)
ヘルパー:成田けい 手嶋仁美 長谷丈二 梶田恵子 登澤良平 平田惇也 山内庸平
【パンフレットごあいさつ】
母に、私はどういう人間なのかと尋ねたことがある。
そそっかしい、忘れっぽい、注意力散漫。
誰にでもホイホイついていく、誰にでも良い顔をしたがる。
飽きっぽい、コツコツできない、女らしくない。
そんないかにもダメな性質が沢山あがった後、母は付け加えた。
「だけど、基本的には素直で明るいんだよね」
それ以来、ことあるごとに、この言葉に救われている。
どんなにへそ曲がりになっても、暗く沈んでも。
「基本的には素直で明るい」のだ。そういう自分であろう。あるべきだ。
そんな拠り所として、母の言葉は脳裏にこびりついている。
歳を重ねてきて、自分を見限りたくなる回数も増えた。
人間としても、女としても、それ以外のなにかとしても。
けれど「基本的には素直で明るい」を信じて、なんとか生きてみる。
今日もなんとか、生きてみるのだ。
擬似裁判所という、裁判所に良く似た場所。
今日も拠り所を求めて、色んな人が訪れる。
色んな人は、色んな悩みを持ち、色んな拠り所を求めている。
自分の思い描く『ホンモノ』を求めている。
最後まで、ごゆっくり傍聴ください。